西南戦争之記録

これは高橋信武が書いています。

川原内峠の戦跡➂

2023.11.12。少し寒くなったので略図作成に出かけた。現地の作業は9時から13時まで行ったが、その間、すぐそばの県道を通過した車は1台だった。ずっと曇天で、帰途で太陽が出る天気になった。

 今日は県道の東側、上部にある山みちの台場跡2基と尾根筋を図化した。その前に初めに山みちを利用した台場跡を新たに県道寄りで1基確認。これは今日は図化できなかった。前回見ていなかった尾根の上も少し登ったが、そこには台場跡はなかった。略図はこの調子ではあと何回か出かける必要がある。

峠道の標高は約410m。姫岳は619m。

緑線は尾根上面よりも低い位置を通る山みち。県道で切断されている。T字にぶつかる径の県道分岐場所には碁盤ケ岳登山口の標識がある。

峠の東側。略図化基準となる軸線

破線が今日見つけた山みちを利用した台場跡。白線から向こうは県道のため掘り切られて絶壁。

県道東側、県道に近い部分。白線は尾根の南側を通る山みち。尾根の左側は急斜面。

 ここでいう川原内峠は川原内越と呼ばれることがあり、「津久見市史」の中で矢野彌生さんが川原内越と記している。隧道は1917(大正6)年に開通し、1949(昭和24)年に拡幅され、1990(平成2)年に掘削されて掘りきり道となったとのことである。