西南戦争之記録

これは高橋信武が書いています。

印鑑を作る

石川九楊さんだったか、人は退職したら印鑑を彫り始めることがあると書いていた。郷土史の勉強をしたリ、絵筆・筆をとるのもそうだろう。というわけで印鑑を構想し彫り始めました。面白いの?ができるところを載せます。

 左端のが今朝のもの。他のは以前、作った下手くそです。この段階では左端のが気に入ってます。「信武」の信の言偏は言葉を入れる箱に蓋をし、それを針でつつく意味で、人偏は人の横姿です。

 「武」は戈をもって歩く姿とされています。日本でも、弥生時代には銅戈という棒の先近くに銅製の尖端を横向きに挿入した武器がありました。これのことです。「武」の甲骨文字などには左右の手は見られないようですが、付け加えました。このような甲骨文字が発見されるといいな、と思います。戈の上端の折れ曲がったのは旗のようです。「武」の左下は足跡と同じです。以上、2022.11.11。

 足に関連して言うと、「歩」は左右の足跡を上下に積んだ形からできています(白川静さんや落合淳思あつしさんの本を読むと色々知ることができます)。

 中段左が昨日の作業終了時のものです。初め逆に彫ったため、これをコンクリート面で削って字を消し、そのまま彫ったところ下段左3点のように斑のある押印になった。印面がざらついていたので、力を入れて押しても綺麗に写らないと気が付いて紙鑢やすりで磨き上げました、印面が真っ平になるように。

 また、これまで持っていた朱肉が小さすぎるのでやや大きめのを百円店で購入して押印したところ、色が赤黒いことに気づき、再度大型店で買い求めて押したのが中段左です。これも色が赤黒いけど、まあいいか。

 線が細い気もするが、これはこれで甲骨文字にありそうな感じもするので、これで終わりにします。2022.11.12。

 新しい甲骨文字を発表します。2022.11.13。

 初期の漢字は分かりやすくできているので面白く、つい笑ってしまいます。