西南戦争之記録

これは高橋信武が書いています。

チャット(Bing)で遊んでみました。

最近、PCに新しい機能が出現しているので、外国語の単語やらを質問して遊んでいます。今回は「明治7年の台湾征討の時、日本軍はどのような水筒を使ったのか」という質問をしてみたところ、その答えは以下の通りでした。 こんにちは、これはBingです。 明治7…

宮崎県の西南戦争調査報告書(概要報告であり、本報告はこれからの予定)

2020年度から三年間、宮崎県埋蔵文化財センターが西南戦争遺跡の調査を行った分の成果の一部が報告書として公開されています。 確認した台場跡の数は521基、他に墓地や慰霊碑なども調査対象にしています。大分県内では900基前後発見していますが、宮崎では調…

Xを始めました。

ツイッターを時々拝見していた人達が今何をしているのか、どういう情報発信しているのか知りたくなってX(見るだけ)に参加しました。 そしたら佐倉桜香@Sakuraoka0429さんが新たに「しさつ」 t.co について投稿しているのが分かったり、その他色々の事が分…

「絵入りロンドン新聞」354 THE ILLUSTRATED LONDON NEWS ARRIL  14、1877の紹介

日本で「絵入りロンドン新聞」と呼ばれるこの情報誌は1842年に創刊し、1971年までは週刊紙だった。その後は月間や隔月に刊行されていたが2003年に休刊したという。題名の如くロンドンで発行されていた。 西南戦争の記事と絵がある資料の存在は皆さん御存知だ…

「陣中日誌稿(明治十年 戰争日記)」7月から ※少しずつ追加・加筆していきます。

しばらく遠ざかっていたが、前回の続きとして7月からの小川日記「陣中日誌稿(明治十年戰争日記)」を跡付けていく。 七月一日晴天夜第四中隊ノ左小隊長田村エ出張ス ※長田村は場所不明 七月二日晴天賊下赤及矢立峠ニ出没ス ※下赤は佐伯市宇目の水ケ谷の南側…

PCのメール機能復活

outlook で送受信できなかったメールが今日から復活した。ワンドライブとか何とかに保存されていたけど、容量が一杯とかで新たに受け入れなかったとか何とか。デスクトップのアプリワード・エクセルなどに×印が付いていたのもなくなり、元通りになった感じが…

「yamantarouの日記」を読む ※アルファベットを修正しました。

上記のブログに明治42年、熊本県人吉と鹿児島県吉松を結んでいた馬車の乗車券が紹介されている。大分県佐伯市宇目の赤松峠を大正2年に徳富蘆花が家族と共に馬車越えしているが、このような切符を購入したのだろうと想像できる。鉄道がまだない地域の、ま…

台風前の九六位山遠景

SDカードを買いに行ったついでにサッカードームから東側(佐賀関半島の稜線・向こう側が臼杵)の遠景写真を撮った。パノラマにしたかったが、PCから重なる部分が少ないと文句を言われ断念した。中央が再進峠、右の窪んだ付近が九六位峠(白木越)。台風が来…

飯田山へ 

今日、熊本平野の南東側にある益城町飯田山に岡本真也さんと登った。彼の誘いに喜んで応じた。熊本平野の南東部に目立つ山だがまだ登ったことがなかった。遠くからでも頂上が広く、立木が切り払われているのが分かる。西南戦争戦跡の踏査を重ねている人なの…

一太郎からワードへ

以前、勤めていた時職場の文書は一太郎で作成した。 しかし、初期は手書きの起案文をタイプライターで清書してもらっていたので、職場にタイプを叩く音が鳴り響いていた。発掘調査報告書原稿は緑色の線が引かれた罫紙を使ったように思う。その後、卓上テレビ…

昨日借りた本

文庫本を四つ借りてきた。 〇宮崎市定「史記を語る」:史記について特別に知識はないが、著者は司馬遷を神格視せず、語るのが面白い。 〇井田進也校注「幕末維新パリ見聞記」:まだ読んでない。 〇早稲田大学編「大隈重信自叙伝」:最幕末、佐賀藩が薩摩長州…

市来四郎文書の薩英戦争の火箭(かせん) ※前野良沢が「解体新書」を解読したように少しずつ進行中です。

先日、大分県立図書館で新入荷図書の棚に「鹿児島県史料市来四郎 三」があったので、パラパラっとめくったら薩英戦争時の火箭(かせん・ロケット)の記述があった。この本は市来(いちき)四郎編「旧邦秘録(きゅうほうひろく)」文久3年巻五~巻一六を活字…

中井弘の漢詩掛軸

中井弘(ひろむ)は鹿児島出身のひとで、幕末・明治に活躍している。彼の漢詩掛軸を紹介したい。フランスで詠んだ詩であり、当時の日本人が西洋に行ってどのような漢詩を作ったのか興味がわいたので購入した。掛軸の高さは220㎝、軸先を含まぬ横幅は67㎝。 …

「西南戦地取調書 豐後」の内、佐伯市旧宇目町 ※追加・修正します。つづく

6月24日の説明まで来た段階で、上記を紹介しておきたいと考えた。この史料は前にも述べたが明治16年に参謀本部員が関係各県を巡り、市町村に戦跡の報告を求め、各県が県毎にまとめて提出したものが世の中に流失したものの内、大分県関係の史料である。 原剛…

「陣中日誌稿(明治十年 戰争日記)」 臼杵の戦い以降、6月11日から※加筆中です。「西南戦地取調書 豊後」の内、宇目町部分を別に追加します。 

少し前に小川又次の表題の日記全文を掲げたが、時間がたったので何をしていたのか忘れてしまいそうだった。本文の紹介は繰り返しになるのを承知で臼杵の戦い以降について逐一見ていきたい。臼杵を占領した薩軍だったが、6月10日までに官軍により追い出され…

「西南戦地取調書 豐後」の内、臼杵市 ※加筆中です。

1877年の西南戦争時、6月上旬に大分県臼杵市で戦いがあった。このブログで大分市・臼杵市の戦跡と戦記について書いてきたが、表記の史料にある臼杵関係の部分を掲げるべきだと考え、紹介したい。臼杵関係のブログに入れてもよいが煩雑になるので独立させるこ…

臼杵攻撃関係の戦記 

大分市・臼杵市境界付近の戦跡を調べたので、次は記録類を調べてみたい。戦跡調査のところで掲載済みの史料もあるが。この地域にかかわったのは主に熊本鎮台だったので、「熊本鎭臺戰鬪日記」6月8日部分に掲げられた臼杵進撃目的の概略を示す。長くなるが詳…

九六位山の西・南を少し歩いてみました。

今日も青空に誘われ、近場の山に出かけてみました。 図の左半分が歩いた所です。駐車したところで道端でアマ無線をしている人を横に見て道の脇の尾根に入り、頂上で鹿の角を拾い、帰りがけに無線の人に上げました。宇目町の山中で鹿の骨や全身骨格のばらけた…

大分市と臼杵市の境にある官軍台場跡 

西南戦争の最中、竹田市の東にある三重町から臼杵市内に薩軍が侵入し、一週間ほど後に官軍が臼杵を奪い返しに行くという事態があった。この時の戦跡を調べることを以前から繰り返してきたが、最近やっと大方の分布調査が終わったので少しずつ加筆して紹介し…

白山東側尾根を踏査

大分市と臼杵市の境界にある吉野越・松原峠・白木越・再進峠・白山越の記録を読んでいて、白山越東側がまだ未踏査であることが気になっていた。今日は青空なので行ってみることにした。 詳しくは後日説明するが、第六聯隊の北川大尉の部隊は1877年6月8日、「…

豊薩戦争・戸次川の戦いの頃の山城跡か?

最近、西南戦争に関して小川又次日記に関連し大分市戸次から吉野に至る「吉野越」、あるいは「吉野峠」とも呼ばれた周辺を踏査している。熊本鎮台が1877年6月に臼杵攻撃のためにたった一日だけ露営したところである。戦闘はなかったが、野営地が襲撃を受ける…

竹田市鏡東部の戦跡

「西南戦地取調書 豊後」に官薩両軍の陣地があると記録のある竹田市鏡の東部に行ってみた。 問題の部分を拡大してゆく。 濃い青の三角が薩軍台場、赤が官軍台場である。濁淵川が蛇行して三方を囲った部分に山が一つある。ここから北側にかけて両軍の台場が背…

竹田市川向の戦跡

先日竹田市西光寺の北東側背後の凝灰岩丘陵地帯を歩いてみたが、今回はその続きです。時々引用する「戦地取調書」に薩軍の陣地があったと記録があるので確認に行ったわけです。 絵図で濁淵川が蛇行し南側に突き出ている部分が下の地図の右上部にある屈曲です…

高鼻公園の台場跡  

先日の小富士山踏査のところで触れた竹田市荻町高鼻公園の台場跡略図を作成したので投稿します。西南戦争時のものです。下は南側から遠景写真を撮ったもの。地図の矢印の位置から。 左奥の崖の上に戦跡があります。 高鼻公園の突端から北東方向を写したもの…

三笠宮崇人親王の帯広視察写真

帯広で撮られた集合写真に三笠宮が写っているのを実家で見たことがある。高松宮の日記は出版されているが三笠宮の日記がなく、どういう状態で撮影されたものなのか分からないままだったが、「三笠宮崇人親王」が出版されたことを知った。大分県立図書館には…

臼杵市 三角台を守る会のTシャツ

今日、西南戦争時の官軍台場跡をいくつも確認済の臼杵市諏訪の山間部で活動している「三角台を守る会」の村上中造さんからTシャツをいただいた。 臼杵湾北側に臼杵市総合運動公園があり、その背後の低い山に歩道を造り、看板・遊具を設置し、身近な山歩きが…

勝海舟が見た米国サンフランシスコの要塞

コロナの前年、サンフランシスコに行った。1860年、咸臨丸でサンフランシスコに着いた勝海舟が港の入口にある要塞を見学したことがあると書いていたのを思い出し、現地で「地球の歩き方」を開いてそれがどこにあるのか検討し、Fort Point(要所要塞)とアル…

今借りている本

〇「茶の湯の表具千家十職・奥村吉兵衛の仕事」淡交社 まだ読んでいない。 〇楊暁捷「戯れる江戸の文字絵」マール社 まだ読んでいない。 〇江橋崇「百人一首」ものと人間の文化史 これは面白かった。が、若干分かりにくかった。 〇「海幸山幸」九州国立博物…

今日、借りてきた本

図書館に時々行くので今日借りてきた本を備忘録のように記す。 〇町田市立国際版画美術館「謎解き浮世絵叢書 小林清親 東京名所図」 どこを描いたのか昔の地図と現在の地図とを示しているので面白そうだが、まだ読んでいない。 〇実方葉子「木島櫻谷 画三昧…

豊後大野市緒方町小富士山踏査

2023.2.23、竹田と緒方町を歩いた。 先ず、竹田市西光寺背後の尾根を歩いてみた。「戦地取調書」に台場があったと描かれているので確認したかった。 図の三角がそれで、満徳寺の東の山に二ヶ所、西光寺の北東側に一ヶ所ある。 西光寺の本堂前には寺の前の河…